ケィオスの時系列解析メモランダム

時系列解析、生体情報解析などをやわらかく語ります

初めての入院

今回は私の入院体験談です。今、入院中ですので、病院のベッドの上で、スマホを使って書いています。

 入院の前日から腹痛と下痢を繰り返していましたが、翌日には腹痛はおさまったので、回復したかなと思っていました。でも、また夜にお腹が痛くなり、深夜1時すぎには過去に経験したことのないくらいの腹痛になりました。全然おさまる気配がなかったので、スマホで深夜にやっている病院を探しはじめ、そうこうしているうちに、のたうち回るほどの痛みになったため、自力で救急車を呼びました。

 消防署は近所なので、電話してから5分くらいで来てくれましたが、そこから受け入れてくれる病院を探すための問い合わせが始まりました。受け入れ先を探すのはけっこう大変で、時間がかかることを知りました。その間も激しい腹痛は続き、「ウー」「クゥー」とうなるような状態が続きました。正直、どのくらい時間がかかったか感覚ではわかりませんが、病院が決まるまでとても長く感じました。幸い、隣の駅の病院が受け入れてくれて、救急車が走り出すとすぐに病院に到着しました。

 病院で驚いたのは、スタッフのみなさんがタメ口で話してくることです。私は文句を言いたいのではありません。ただ、面白いと感じましたし、深夜に患者の対応をするのは大変なことだと尊敬しています。ですので、大学の先生方は病院で怒らないでください。

 そんなことはさておき、病院に来たのですから、なんとか痛みを取ってほしいと願っていましたが、最初に試した鎮痛剤はまったく効きませんでした。その後、何時間かして、少し強い鎮痛剤を点滴で入れてもらい、ピーク時の痛みよりは多少マシになった程度でした。

 検査が終わって病室のベッドに横になってから数時間後、また激しい痛みがはじまったため、鎮痛剤の投与をお願いしました。今度は薬がよく効き、痛みはほとんどなくなりました。鎮痛剤の投与は6時間以上の間隔を空け、1日3回までと言われました。

 しかし、痛みが和らいでから3〜4時間ほど経過すると、また痛みがぶり返し、前回の投与から6時間経つ前に、再び激しい腹痛に襲われました。しばらく我慢しましたが、もう無理だと思い、ナースコールで再度鎮痛剤をお願いしました。

 その後も痛みは繰り返し、再び6時間ほどで激痛に襲われました。このままでは1日3回の制限に引っかかってしまうため、しばらく我慢しましたが、あまりに苦しかったので、何とかしてほしいと相談したところ、別の種類の鎮痛剤に変更してくれました。種類を変えると問題ないようです。最初から教えてほしかったです。

 病院に到着してから24時間ほどすると、鎮痛剤の効きもよくなり、なんとか6時間くらい眠ることができました。病院に到着したのが祝日前の深夜だったため、入院1日目は診断もつかず、祝日を痛みとの戦いで終えました。

 私はこれまで入院したことがなかったので、「一度くらい入院してみたい」と思っていました。ここ数年、休みなく働いてきたので、「入院すれば少し休めるかも」と健康診断の問診で先生に話したこともあります。でも、実際に入院してみると、「こんなに痛い思いをするなら、二度と入院したくない」と思いました。

 今回、私は何か食べ物が悪かったのだろうと予想していましたが、実際は違っていて、どうやら潰瘍性大腸炎のようです。これは、安倍元首相も苦しんだ病気です。かつて、お腹の痛みで首相を途中で辞めたと批判されたこともありました。しかし、私も同じ病気を経験してみて、あのような激痛に耐えながら国のために働いていたのだと思うと、心から感謝したい気持ちになりました。

 潰瘍性大腸炎は、治療方法が確立していないため、日本では難病に指定されているそうです。私は、患者さんの困難を身を持って知ることができるので、潰瘍性胃腸炎についてもデジタルバイオマーカーの開発に挑戦してみたいと思いました。