ケィオスの時系列解析メモランダム

時系列解析、生体情報解析などをやわらかく語ります

2026-02-01から1ヶ月間の記事一覧

AI時代でも知っておくべき「論文執筆の基本」(3):文の頭と尻尾に必然を与える information structure

これまで「論文執筆の基本」として、signposting(道しるべ)によって読者に「今どこにいて、これからどこへ向かうのか」を明示すること、また parallelism(並列性)によって文や節の形をそろえ、読み手が無意識のうちに理解を進められる文章構造をつくるこ…

AI時代でも知っておくべき「論文執筆の基本」(2):構造をそろえる Parallelism というリズム

生成AIが文章を生成してくれる時代になり、「書く」という行為の価値は、以前とはかなり違って感じられるようになりました。そうであっても、あなたが論文を書くときに知っておくべき基本は、今なお変わらず存在しています。今回の記事では、科学技術論文の…

【Rで長時間相互相関解析】Detrending Moving-Average Cross-Correlation Analysis(DMCA)とは何か:隠れた共通成分を検出

Detrending Moving-Average Algorithm、あるいは Detrending Moving-Average Analysis はDMAと略され、1 本の時系列における長時間自己相関や自己アフィン性を評価するための解析手法です。それに対して、Detrending Moving-Average Cross-Correlation Analy…

AI時代でも知っておくべき「論文執筆の基本」(1):道しるべを示すsignpostingへの意識

生成AIが論文執筆を手伝ってくれる時代になりました。膨大な情報を一瞬で集め、要約し、もっともらしい文章を生成する。その能力に対して、私は便利さ以上に、正直なところ恐怖を感じることがあります。それは、私が30年かけて積み上げてきた知識や訓練が、…

【科学の言葉を知る8】次元 :単位と変数の数から「測る」という概念へ

子どもがドラえもんの「4次元ポケット」に、どこか不思議で奥深い世界を感じるように「次元」という言葉には、身近でありながら正体のつかみにくい響きがあります。私たちはこの言葉を当たり前のように使っていますが、改めて考えると、その意味をはっきり説…

コッホ曲線の物語:数学的創造物からフラクタルのアイコンへ

19世紀後半まで、数学者の多くは「連続な曲線は、ほとんどの点で滑らかに接線が引ける」という幾何学的直感を、半ば当然のものとして受け入れていました。ところが、この直感は19世紀末に大きく揺さぶられます。 Karl Weierstrass は 1872年、いたるところ連…

【自由に使って】コッホ(Koch)曲線の拡大アニメーション

コッホ曲線(Koch curve)の自己相似性を説明するためのGIFアニメーションを作りました。引用なしで自由にコピーして使って構いません。 Figure: コッホ(Koch)曲線の部分を拡大すると全体と一致する。 この画像は、下図の非整数ブラウン運動と対比させるた…